ホワイトアロー（1987年生、母キヨクトウルンルン）

ホワイトアロー（1987年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のベストブラツド（当時10歳）と交配したキヨクトウルンルンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着4回。1992年の日経新春杯(G2)で2着に入った他、1990年の神戸新聞杯(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は内田国夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワンダースラソスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に終わった。

2月25日、中4週で迎えた3戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田国夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田国夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリードシンフォニーに8馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

5月6日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で内田国夫騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で内田国夫騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた7戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内田国夫騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田国夫騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田国夫騎手（8戦2勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したセンターショウカツにクビ差届かず2着となった。

11月4日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で内田国夫騎手（9戦2勝）。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で内田国夫騎手（10戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメジロマーシャスをクビ差振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

4歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で内田国夫騎手（11戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったダイユウサクにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で内田国夫騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で内田国夫騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた15戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた17戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

9月15日、中9週で迎えた18戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月27日、中5週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 小雨/不良）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に入り込んだ。

12月8日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヤマニンシアトルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミスタースペインをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

1月26日、中2週で迎えた22戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったカミノクレッセに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中7週で迎えた23戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

6月14日、中6週で迎えた25戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた26戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（8戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

9月20日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（9戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

6歳（1993年）

5月29日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた28戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（10戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた29戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた30戦目は、G2の高松宮杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。