ダンツキャッスル（2016年生、母ダンツクインビー）

ダンツキャッスル（2016年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+城、館」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したダンツクインビーが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は折手牧場。2019年のユニコーンステークス(G3)で3着に入った他、2021年の大沼ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、折手牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって1,620万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月30日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したプールヴィルに半馬身届かず2着となった。

8月5日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月27日、中4週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

3歳（2019年）

2月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず16着に敗れた。

3月9日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったシホノフォルテに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

3月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイファーキングズに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月20日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったカリボールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月12日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシホノフォルテに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月16日、中4週で迎えた12戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2020年）

5月2日、約10か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの與杼特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオメガレインボーを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

7月26日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのフォーチュンカップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

5歳（2021年）

1月24日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた21戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したタマモサンシーロにクビ差届かず2着となった。

4月17日、中4週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のコラルノクターンに1馬身の差をつけて制した。

6月27日、中6週で迎えた24戦目は、大沼ステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のスワーヴアラミスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月10日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのデルマーサラブレッドクラブ賞マリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた26戦目は、G3のエルムステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

6歳（2022年）

5月1日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 雨/重）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

5月21日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた28戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた29戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

7月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた31戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

12月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（6戦2勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

7歳（2023年）

1月15日、中2週で迎えた33戦目は、門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（7戦2勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

2月25日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

8月12日、約5か月半の休養明けで迎えた35戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月17日、中4週で迎えた36戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月9日、中2週で迎えた37戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。