メタマックス（2020年生、母Zapara）

メタマックス（2020年5月12日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「異次元のレベル」。毛色は鹿毛。種牡馬のInto Mischief（当時15歳）と交配したZaparaが11歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年のカペラステークス(G3)で3着に入った他、2024年のNST賞(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月30日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

3歳（2023年）

1月21日、中9週で迎えた3戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリーデンスを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

2月19日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた5戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月15日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴッドセンドをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

7月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のフラップシグナスに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のイグザルトに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月10日、中3週で迎えた10戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2024年）

1月7日、中3週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

3月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

7月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、安達太良ステークス（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったマニバドラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月18日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のアルファマムに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。