オルトリンデ（2006年生、母オスティエンセ）

オルトリンデ（2006年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オペラに登場するワルキューレの一人」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したオスティエンセが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の新発田城特別(500万下)。

経歴

デビュー前

12歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、新冠橋本牧場によって1,155.6万円で落札された。

グリーンファーム愛馬会にて総額840万円（4.2万×200口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

3月1日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、デリキットピースに交わされて3馬身半差の2着となった。

3月29日、中3週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

4月26日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のコスモエルベンに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月6日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したナンヨークイーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月19日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

11月21日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

12月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

4歳（2010年）

5月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロードカイザーを半馬身振り切って久方ぶりの一戦を制した。

6月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

8月22日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコウヨウサンデーを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

10月24日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したサングレアズールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月30日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサトノエクスプレスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、6着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したアスカクリチャンにアタマ差届かず2着となった。

11月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に敗れた。

6歳（2012年）

2月5日、中9週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（9戦2勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。