エスカナール（2008年生、母エスカニア）

エスカナール（2008年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ヒッピーマーケットで有名なスペイン・イビサ島の地名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時13歳）と交配したエスカニアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の三木特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月7日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

3歳（2011年）

3月5日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたボサノヴァ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月17日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったモエレプレミアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月30日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーシャンビーナスに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたゴールデングローブ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の加治川特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスイートテンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月19日、中1週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったドナウブルーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の柳川特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコスモソーンパークに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2012年）

3月18日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

6月3日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアバウトを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

6月24日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

12月24日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

5歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月6日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

8月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のマレーシアカップ（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

9月7日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。