ビワシンセイキ（1998年生、母オシアナ）

ビワシンセイキ（1998年6月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時13歳）と交配したオシアナが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地21戦8勝2着3回、地方12戦2勝2着4回。2003年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入った他、2003年の帝王賞GI(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、早田牧場新冠支場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

3月25日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（阪神芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るオペラシアターを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、約8か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の矢作川特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キュロドティグレに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

1月26日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインターアプローズに7馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコウエイシャープを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月16日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したドラゴンマックスにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月25日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月29日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファイトアフリートを鮮やかな末脚で半馬身差し切って断トツ人気に応えた。

8月4日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユレルオモイをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はニホンピロサートと並んで1着同着となった。

11月16日、中3週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアグネスアラシに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月7日、中2週で迎えた15戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るツルマルファイターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月29日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったゴールドアリュールに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2003年）

1月26日、中3週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったゴールドアリュールをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

5月1日、中9週で迎えた19戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のスターリングローズをクビ差制して重賞ウィナーの称号を獲得した。

6月4日、中4週で迎えた20戦目は、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた21戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったネームヴァリューに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月21日、中3週で迎えた22戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったディーエスサンダーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月30日、中9週で迎えた23戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったストロングブラッドから1馬身半差の2着に敗北した。

11月1日、中4週で迎えた24戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた25戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた26戦目は、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のストロングブラッドに1馬身半の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

12月29日、中2週で迎えた27戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

6歳（2004年）

1月25日、中3週で迎えた28戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた30戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6月20日、中3週で迎えた31戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた32戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（12戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた33戦目は、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（13戦2勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。