イグアス（1983年生、母ホクエイトレイサー）

イグアス（1983年4月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のテスコボーイ（当時20歳）と交配したホクエイトレイサーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北英牧場。戦績は、中央平地19戦4勝、地方15戦2勝2着3回。1987年の京葉ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久恒久夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

2月22日、デビュー戦は4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は496kg。鞍上は柴田政人騎手。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月8日、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

4月5日、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は東信二騎手。11頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4月27日、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月11日、4歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は森勝義騎手。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月24日、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のカスミフドウに3馬身半の差をつけて勝利を収めた。

6月7日、4歳400万下のあじさい賞（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名信広騎手。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

10月18日、4歳以上400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のコグロに1馬身3/4の差をつけて勝利を掴んだ。

11月15日、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は東信二騎手。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

4歳（1987年）

1月11日、ハンデ戦で5歳以上900万下の寿賞（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田政人騎手。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイナスマイルを異次元の末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

1月24日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の初富士賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月15日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の金蹄賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

3月8日、5歳以上1400万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月29日、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のベルベットグローブに1馬身半の差をつけてトップでゴールに入った。

5月30日、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

5歳（1988年）

4月29日、5歳以上1400万下の武蔵野ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

6月19日、4歳以上1400万下のエルムステークス（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

7月3日、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は東信二騎手。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

7月17日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

9月11日、一般（水沢ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は及川良春騎手。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月23日、一般（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で及川良春騎手。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

11月11日、安房特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩崎幸紀騎手。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1989年）

11月7日、一般B2 C1（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩崎幸紀騎手。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月21日、一般C1ハ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月17日、一般C1ハ（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤光彰騎手。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったコーリンスキーから半馬身差の2着となった。

7歳（1990年）

1月1日、一般C1ニ（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月13日、一般C1ニ（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤光彰騎手。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったラツキーアミールから4馬身差の2着となった。

1月25日、一般C1ハ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は井上孝彦騎手。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったフジノチャンプからアタマ差の2着となった。

2月24日、一般C1ハ（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上孝彦騎手。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のダイドウミドリをアタマ差制して勝利を手に入れた。

3月7日、早春特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上孝彦騎手。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月1日、淡墨桜特別（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月22日、一般B2 C1（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のダイナルックに1馬身の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

5月14日、初夏特別（笠松ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は井上孝彦騎手。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月28日、揖斐川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上孝彦騎手。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。