ベルベットグローブ（1983年生、母フアツトウイーゼル）

ベルベットグローブ（1983年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時9歳）と交配したフアツトウイーゼルが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者はユートピア牧場。戦績は、中央平地21戦7勝2着5回、地方4戦1勝2着1回。1989年のフェブラリーハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、1989年の銀嶺ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

1歳（1985年）

11月30日、11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のブルースカイホークに5馬身の差をつけて勝利をモノにした。

12月21日、10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

3歳（1986年）

1月19日、4歳400万下の白梅賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、オンワードルーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月1日、4歳400万下のカトレア賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

3月15日、4歳400万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のランニングフリーに4馬身の差をつけて勝利を掴んだ。

3月29日、3歳オープンの若葉賞（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のグランパズドリームを3/4馬身振り切って勝利を挙げた。

4月13日、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手。21頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5月3日、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋行騎手。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

4歳（1987年）

2月1日、5歳以上1400万下の銀嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋行騎手。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月8日、5歳以上1400万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で郷原洋行騎手。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、キーラーオーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月29日、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で郷原洋行騎手。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイグアスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月19日、5歳以上1400万下の春風賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で郷原洋行騎手。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

5月16日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で郷原洋行騎手。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のローマンプリンスを半馬身振り切って勝利を掴み取った。

6月14日、札幌日経賞（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ライフタテヤマに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月5日、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7月26日、ハンデ戦でオープンのタイムス杯（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月9日、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のシャダイハマナスをアタマ差振り切って勝利を収めた。

8月23日、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

6歳（1989年）

1月13日、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、伸びてきたタイガールイス決め手に屈してアタマ差の2着となった。

1月29日、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で郷原洋行騎手。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワダグラスを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って勝利した。

2月18日、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋行騎手。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のタイガールイスに1馬身1/4の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

12月31日、大晦日特別（新潟(地)ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は榎伸彦騎手。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のキクノエクレールに半馬身の差をつけて勝利を挙げた。

7歳（1990年）

4月22日、春暖特別（三条ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で榎伸彦騎手。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月17日、上越特別（三条ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で榎伸彦騎手。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったモガミツバサから3馬身差の2着となった。

7月19日、文月特別（三条ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で榎伸彦騎手。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。