マルハチマエストロ（1998年生、母ニットウアスター）

マルハチマエストロ（1998年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時10歳）と交配したニットウアスターが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中哲実。戦績は、中央平地16戦1勝2着3回、地方3戦3勝。2001年の端午ステークス(オープン)で2着に入った他、2001年のマーガレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日東牧場から「北海道8月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、日東牧場から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、占部貞夫によって630万円で落札された。

横山崇司厩舎（上山）へ入厩。

2歳（2000年）

5月21日、デビュー戦は小国博行騎手を鞍上に据えて、3歳A1（上山ダート1250m 雨/重）に出走。馬体重は477kg。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアローゼファーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた2戦目は、3歳A2（上山ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のワタリサンサンに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月22日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（2戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小国博行騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクセスストレインにハナ差届かず2着となった。

11月19日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小国博行騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月10日、中2週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小国博行騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のアローゼファーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3歳（2001年）

3月17日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったイシヤクマッハにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

6月3日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、3歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて7着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた13戦目は、3歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月7日、連闘で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳900万下のしゃくなげステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたシークスプレンダー決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（2002年）

3月31日、約9か月の休養明けで迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4月27日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（7戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るブレシドクラウンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。