タイレグルス（1985年生、母タイキミコ）

タイレグルス（1985年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時13歳）と交配したタイキミコが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着7回。1989年の北九州短距離ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1990年の仁川短距離ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

3月26日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシーフェリシアに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

4月24日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタニノセブンツーをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウセレナーに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

6月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた5戦目は、4歳900万下のゆうすげ賞（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったスルーオベストに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4歳（1989年）

4月16日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、マルブツエンプレスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の三田特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーアボンバーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月23日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のポットリンカーンに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月13日、中2週で迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウコブラを鬼脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

9月10日、中3週で迎えた12戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は丸山勝秀騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた14戦目は、栗東トレーニングセンター開設20周年記念（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の花園ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた16戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したミスターアスカを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5歳（1990年）

1月6日、中3週で迎えた17戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したナルシスノワールにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3月3日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったブラボーコールに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中6週で迎えた20戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（7戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた21戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

10月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（8戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（9戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

11月18日、中2週で迎えた24戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の洛北ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた26戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた27戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。