ミクロコスモス（2006年生、母ユーアンミー）

ミクロコスモス（2006年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「小宇宙（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したユーアンミーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦4勝。2008年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2009年のローズステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカウアイレーンを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

12月14日、中8週で迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のサトノエクスプレスに1馬身1/4の差をつけて制した。

3歳（2009年）

2月21日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。

8月1日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るパールシャドウを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

9月20日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。

4歳（2010年）

3月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

4月18日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の中山スプリングプレミアム（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のブルーマーテルに1馬身3/4の差をつけて制した。

5月16日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月20日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた16戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2011年）

7月30日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月18日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

6歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。