メーヴェ（2008年生、母Top Table）

メーヴェ（2008年5月8日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「風の谷のナウシカに登場する架空の飛行用装置。ドイツ語でカモメの意」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のMotivator（当時6歳）と交配したTop Tableが20歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回。2012年の丹頂ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

8月14日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月28日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンシングロイヤルを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月25日、連闘で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したアポロフィオリーナにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェアユースを豪脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

2月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月5日、中2週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のカルミア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のプレミアムテーストをハナ差振り切って制した。

9月10日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月15日、中4週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立冬特別（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマカツゴールドを半馬身振り切って雨下の一戦を制した。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の東京ウェルカムプレミアム（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4歳（2012年）

3月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦2勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月21日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 雨/重）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

8月12日、中8週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のマレーシアカップ（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るホッコーガンバを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って4勝目を奪取した。

9月2日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のコスモロビンをハナ差振り切って5勝目を収める

10月13日、中5週で迎えた21戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（3戦2勝）。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（4戦2勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。