コスモロビン（2008年生、母ティーアイディップ）

コスモロビン（2008年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ロビン・フッドより」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したティーアイディップが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）インターナシヨナル牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着2回。2012年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入った他、2013年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中村俊紀から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、中村俊紀から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモヴューファームによって420万円で落札された。

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月20日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

10月9日、中2週で迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/不良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプレイに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2011年）

5月14日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたヴィジャイ決め手に屈してクビ差の2着となった。

6月5日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の雨飾山特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のホッコーブレーヴに2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月4日、中4週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルメダリストに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2012年）

1月8日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウォークラウンをクビ差振り切って制した。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（3戦3勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（4戦3勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

9月2日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したメーヴェにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2013年）

5月4日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホッコーブレーヴをハナ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

5月26日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（7戦3勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

9月1日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（函館芝2600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

11月3日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（9戦3勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月30日、中3週で迎えた21戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

6歳（2014年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

4月13日、中7週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、6着に入り込んだ。

6月1日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（11戦3勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

11月9日、約5か月半の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（12戦3勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

7歳（2015年）

1月18日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず14着に終わった。

8歳（2016年）

1月17日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた27戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

2月14日、中3週で迎えた28戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

3月26日、中5週で迎えた29戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（13戦3勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

9月4日、約5か月半の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月6日、中8週で迎えた31戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。