タイシンシア（1985年生、母タイシオリ）

タイシンシア（1985年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時15歳）と交配したタイシオリが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回。1988年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月6日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブゼンリックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3歳（1988年）

1月17日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下の若菜賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ヒミノローマンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月6日、中2週で迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた5戦目は、4歳400万下のアネモネ賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサンピアレスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳400万下の矢車賞（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のキョウワホダカに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

12月10日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したマイティーコマンドに3/4馬身届かず2着となった。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4歳（1989年）

11月25日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の葺合特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた12戦目は、楠孝志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホクセツアンナに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスナークヒエンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

3月17日、中4週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は楠孝志騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月20日、中6週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（12戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。