グローブシアター（2014年生、母シーザリオ）

グローブシアター（2014年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「シェークスピアの作品の多くを初演した劇場」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したシーザリオが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2016年のホープフルステークス(G2)で3着に入った他、2021年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億2,000万円（30万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトルネードアレイに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月25日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2017年）

3月5日、中9週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のルナーランダーに2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

10月29日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2018年）

2月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

2月24日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヴィッセンに3馬身の差をつけて制した。

6月9日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラックプラチナムに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六社ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のアクートをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2019年）

1月6日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦3勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月16日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6歳（2020年）

1月26日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

3月8日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦3勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

8月2日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

8月29日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

9月19日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦3勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

11月7日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のディレットーレに3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2021年）

1月9日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月6日、中7週で迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝3390m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

4月3日、中3週で迎えた25戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のケイティクレバーに3馬身半の差をつけて勝利をモノにする

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。12着に敗れた。

2021年8月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。