パッションレッド（2004年生、母レッドチリペッパー）

パッションレッド（2004年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「赤の情熱」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したレッドチリペッパーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着6回。2007年のアネモネステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

8歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、酒井牧場によって1,522.5万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月11日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウナンナイトを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月10日、中3週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したマチカネアマテラスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月9日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したカネトシリベルテにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月23日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエーシンサーフィンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネコンテッサに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2008年）

1月26日、中5週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のケイアイマイスキーに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

3月23日、中3週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

8月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦3勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラウンプリンセスを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月21日、中1週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月19日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

5歳（2009年）

6月14日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

8月1日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたマイネトゥインクル決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月30日、中3週で迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったカネトシソレイユにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。