ヒーローコール（2020年生、母アインライツ）

ヒーローコール（2020年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ポーカーの手法の一つ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホッコータルマエ（当時11歳）と交配したアインライツが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本春雄。2023年の伏竜ステークス(オープン)で3着に入った他、2023年の戸塚記念(S1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂本春雄から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、Y.Y.BloodStockによって330万円で落札された。

小久保智厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2022年）

5月30日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のドリームチャレンジ（浦和ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は465kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るニッショウミライを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月24日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の紅花特別（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、メイクアストーリーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月5日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のシャイニングスター賞（川崎ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリーリーに約12馬身の大差をつけて勝利をモノにする

8月3日、中3週で迎えた4戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシャイニングヒーロー賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、遅いペースで一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のライズゾーンに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月13日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、2歳戦の若武者賞（川崎ダート1500m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインドフレイバーに6馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

10月12日、中3週で迎えた6戦目は、2歳S2の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスペシャルエックスを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月14日、中8週で迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2023年）

2月23日、中9週で迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマンダリンヒーローに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

5月10日、中6週で迎えた10戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったミックファイアに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中3週で迎えた11戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミックファイアに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた13戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 曇/不良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマンダリンヒーローに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月14日、中3週で迎えた14戦目は、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマンダリンヒーローに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月23日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（2024年）

1月18日、中7週で迎えた16戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したエルデュクラージュを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月1日、中1週で迎えた17戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた18戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月9日、中4週で迎えた19戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、サヨノネイチヤに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月15日、中4週で迎えた20戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、大井記念（大井ダート2000m 雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、フリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

10月23日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。