レッドベルローズ（2015年生、母レッドファンタジア）

レッドベルローズ（2015年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+美しいバラ(仏)。大舞台で真っ赤な大輪の花を咲かせる」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したレッドファンタジアが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦2勝。2018年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額3,800万円（9.5万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

11月18日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエルディアマンテをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2018年）

1月7日、中6週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月12日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のウラヌスチャームに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月22日、中3週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

9月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

12月22日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2019年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず3着に敗れた。

8月4日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、リープフラウミルヒに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンリストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月16日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5歳（2020年）

8月8日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

10月3日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月7日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったヒュミドールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

2021年1月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。