リープフラウミルヒ（2015年生、母ピノブラン）

リープフラウミルヒ（2015年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「聖母の乳と呼ばれるドイツワインの一つ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したピノブランが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。戦績は、中央平地14戦1勝2着2回。2020年の福島牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,600万円（16万×100口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月11日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は404kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ホーリーレジェンドにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月9日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したビリーバーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中2週で迎えた3戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のディバインブリーズを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月16日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

3歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4月8日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月19日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

6月17日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

8月4日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（6戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

4歳（2019年）

2月3日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた16戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

4月21日、中8週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（8戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたルナステラ決め手に屈してクビ差の2着となった。

6月9日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のメッシーナをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

6月22日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの八ヶ岳特別（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

8月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドベルローズを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

12月28日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの立志ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（6戦3勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5歳（2020年）

2月16日、中6週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月12日、中7週で迎えた26戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は丹内祐次騎手（7戦3勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたフェアリーポルカ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月14日、中6週で迎えた28戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

8月2日、中6週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

9月6日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

10月24日、中6週で迎えた31戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（9戦3勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた32戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

2020年12月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。