フェアリーポルカ（2016年生、母フェアリーダンス）

フェアリーポルカ（2016年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部+4分の2拍子の軽快な舞踏」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したフェアリーダンスが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2020年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山本剛士によって3,672万円で落札された。

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月28日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミラーミラーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

1月19日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

3月23日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサムシングジャストを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

9月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したパッシングスルーにハナ差届かず2着となった。

10月13日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

4歳（2020年）

1月18日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

3月14日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のリュヌルージュを3/4馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

4月25日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のリープフラウミルヒを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

8月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

12月19日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5歳（2021年）

2月21日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月7日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で和田竜二騎手（11戦3勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

7月8日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で和田竜二騎手（12戦3勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

6歳（2022年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

4月23日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

7月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2022年8月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。