マツノヴェイロン（2005年生、母ビバノバボサノバ）

マツノヴェイロン（2005年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋車名」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時12歳）と交配したビバノバボサノバが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐藤正光。戦績は、中央平地2戦0勝、地方36戦9勝2着11回。2008年の北日本新聞杯(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、チェスナットファームから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、松村秀征によって420万円で落札された。

小原典夫厩舎（金沢）へ入厩。

2歳（2007年）

9月9日、デビュー戦は桑野等騎手を鞍上に据えて、2歳（金沢ダート900m 晴/重）に出走。馬体重は453kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトッカータに約18馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、中3週で迎えた3戦目は、2歳（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキヌガサスターに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月2日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、2歳地方重賞のサラブレッドヤングチャンピオン（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアタック戦（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で桑野等騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のティアミホに6馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3歳（2008年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で桑野等騎手（5戦3勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

3月6日、中7週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑野等騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の新曲「輪島朝市」発売記念（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で桑野等騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエムザックライアンに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳A2（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で桑野等騎手（8戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エムザックライアンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月22日、中1週で迎えた10戦目は、3歳A2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で桑野等騎手（9戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のノーブルシーズに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の北日本新聞杯（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で桑野等騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したノーブルシーズを捕まえ切れず、8馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中1週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた12戦目は、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は12戦連続で桑野等騎手（11戦5勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

12月16日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から49kg戻して迎えた13戦目は、山茶花特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で桑野等騎手（12戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイカスクワートを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

12月29日、中1週で迎えた14戦目は、一般B1-3（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で桑野等騎手（13戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のフローラルシーズンを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

4歳（2009年）

4月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた15戦目は、菊桜特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で桑野等騎手（14戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキラキラジェリーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中3週で迎えた16戦目は、一般B1-2（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で桑野等騎手（15戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルシンプソンに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月8日、中3週で迎えた17戦目は、みつば特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で桑野等騎手（16戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアイアムアスリーダを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中3週で迎えた18戦目は、ほうせんか特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で桑野等騎手（17戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のハッタリヴリアをハナ差振り切って優勝

7月26日、中2週で迎えた19戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は19戦連続で桑野等騎手（18戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた20戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は20戦連続で桑野等騎手（19戦8勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブルージョージに半馬身交わされて2着となった。

8月23日、中1週で迎えた21戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で桑野等騎手（20戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた22戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で桑野等騎手（21戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アイアムアスリーダに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月19日、中1週で迎えた23戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で桑野等騎手（22戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたニュースブレイク決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月11日、中2週で迎えた24戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は24戦連続で桑野等騎手（23戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた25戦目は、オトギリソウ特別（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は25戦連続で桑野等騎手（24戦8勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた26戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は26戦連続で桑野等騎手（25戦8勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

12月22日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は27戦連続で桑野等騎手（26戦8勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

12月30日、連闘で馬体重を前走から15kg絞って迎えた28戦目は、年の瀬特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は28戦連続で桑野等騎手（27戦8勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のネヴァデザートに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2010年）

4月6日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、一般B1二（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジャングルスマイルにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月20日、中1週で迎えた30戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は桑野等騎手（28戦9勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた31戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（29戦9勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったプログレスエバーに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

5月18日、中1週で迎えた32戦目は、一般B1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（30戦9勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた33戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（31戦9勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた34戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、加賀毛針特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、サダムポラリスに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月9日、中0週で迎えた35戦目は、一般B1三（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は桑野等騎手（32戦9勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい5着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた36戦目は、一般B1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（33戦9勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた37戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（34戦9勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた38戦目は、加賀竿特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（35戦9勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。