イルーシヴゴールド（2015年生、母プンタステラ）

イルーシヴゴールド（2015年1月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「見つけにくい黄金」。毛色は芦毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したプンタステラが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦0勝2着3回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

1月28日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4月29日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6月16日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したダノンポピーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したアビームを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月1日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたリリーバレロ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

11月29日、中9週で迎えた8戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキメキジュピターを次元の違う末脚で半馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

12月18日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイファーハートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約10馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2019年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた10戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月9日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

6月23日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの出石特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

7月27日、中4週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの国東特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラスの英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、アールスターに交わされて2馬身差の2着となった。

10月19日、中8週で迎えた15戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの岩船特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月1日、中5週で迎えた16戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したジャストアジゴロを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5歳（2020年）

1月19日、中6週で迎えた17戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの日田特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったランブリングアレーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月1日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたトーセンスカイ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月12日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラスの飯盛山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの胎内川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で西村淳也騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月30日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラスの英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月31日、中8週で迎えた24戦目は、3歳以上1勝クラスの二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はフォワードアゲンと並んで2着同着となった。

12月5日、中4週で迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6歳（2021年）

1月16日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバルバレスコを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

3月6日、中6週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったルビーカサブランカにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

2021年3月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。