アビーム（2015年生、母ジターナ）

アビーム（2015年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「最もヨットのスピードが出る状態。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のノヴェリスト（当時6歳）と交配したジターナが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上欽哉。主な勝ち鞍は2020年のフリーウェイステークス(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

ローレルクラブにて総額1,600万円（8万×200口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月26日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コンダクトレスにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

3歳（2018年）

3月18日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアストラサンタン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月15日、中3週で迎えた4戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

8月5日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のイルーシヴゴールドに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

4歳（2019年）

1月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はF.ミナリク騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで踏ん張ったが、シセイヒテンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でF.ミナリク騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月4日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のホーリーレジェンドに1馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

8月25日、中3週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったネリッサにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中8週で迎えた12戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの柏崎特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って6着に敗れた。

5歳（2020年）

1月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はF.ミナリク騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、抜け出したトーラスジェミニを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月8日、中7週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったフォルコメンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの府中特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のハトホルをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月24日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカルリーノを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月30日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

10月18日、中6週で迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。