エーシンスパイシー（2010年生、母サンタマリアガール）

エーシンスパイシー（2010年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋香辛料の効いた」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時12歳）と交配したサンタマリアガールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方27戦14勝2着4回。2015年の新春賞(ハンデ地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

10歳のとき、栄進堂から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

1月26日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

8月15日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から65kg増やして迎えた2戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のミラクレストに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月9日、中2週で迎えた5戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/不良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レニンフェアに交わされて1馬身差の2着となった。

10月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアクロマティックに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月13日、中2週で迎えた7戦目は、いそぎく賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノサンダーに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月26日、中1週で迎えた8戦目は、るくりあ賞（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のブイキャスターをハナ差振り切って4勝目を手に入れた。

12月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシャープアイに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2014年）

1月2日、中1週で迎えた10戦目は、北陸・近畿地区交流特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレジオンドヌールに9馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

1月24日、中2週で迎えた11戦目は、オッズパーク杯（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（6戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルクベルジュールをアタマ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月18日、中3週で迎えた12戦目は、カペラ特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（7戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のラヴェンナに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

3月12日、中2週で迎えた13戦目は、ヒスイ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で木村健騎手（8戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウェットサンプを半馬身差し切って貫禄の8連勝を決めた。

4月9日、中3週で迎えた14戦目は、ダイヤモンド特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で木村健騎手（9戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したウェットサンプにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月30日、中2週で迎えた15戦目は、相生ペーロン祭特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で木村健騎手（10戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた16戦目は、丹但酪農ひかみ牛乳特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で木村健騎手（11戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサウスウインドに1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

10月17日、中7週で迎えた17戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、スポニチなにわ賞（園田ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサウスウインドをクビ差振り切って勝利数を11に伸ばす

11月6日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は木村健騎手（12戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5歳（2015年）

1月3日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のニシノイーグルを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月5日、中8週で迎えた20戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4月9日、中4週で迎えた21戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、うしかい座特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のニシノイーグルに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月22日、中5週で迎えた22戦目は、楽天競馬で買いま賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた23戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた24戦目は、まーがれっと賞（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

9月18日、中7週で迎えた25戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、多可町誕生10周年記念特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したトリニティチャーチを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

10月9日、中2週で迎えた26戦目は、松浦政宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアクロマティックに2馬身半の差をつけて勝利数を14に伸ばす

10月30日、中2週で迎えた27戦目は、大阪スポーツ賞（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノバロットにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月17日、中6週で迎えた28戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、カニソムリエ浜坂特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。