ラシーク（2009年生、母ディペンドオンユー）

ラシーク（2009年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美な（アラビア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスタチューオブリバティ（当時9歳）と交配したディペンドオンユーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月20日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

8月28日、連闘で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、ハタノアブソルートに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月30日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

12月24日、中7週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたリュクスメジャー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のディアジーローズをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

1月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

5月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

10月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた9戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

12月11日、中7週で迎えた10戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（2013年）

2月9日、中8週で迎えた11戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ナムラケイオスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月27日、中2週で迎えた14戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のデンコウデアに2馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

6月15日、中6週で迎えた15戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のヴェアリアスムーンに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

7月6日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

11月30日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

5歳（2014年）

1月19日、中6週で迎えた19戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

5月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

7月6日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

10月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた22戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1200m 晴/重）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

10月30日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた24戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、浦河ウエリントンファイナルカップ（門別ダート1200m 雪/重）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。