ハタノアブソルート（2009年生、母クラスター）

ハタノアブソルート（2009年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋絶対的」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したクラスターが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）グッドラック・ファーム。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回、地方27戦2勝2着2回。2013年の大村湾賞(地方重賞)に勝利した他、2013年の水無月賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グッドラック・ファームから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月23日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月17日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたジョウノソナタ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るラシークを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

11月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

12月18日、中1週で迎えた7戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したクレバーデステニーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

7月19日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、JAにいかっぷピーマン特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のオンワードリーベを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

8月7日、中2週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、平取町義経神社例大祭特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた13戦目は、日高生産連特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は山口竜一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた14戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、紅葉月特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月2日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた15戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、三里塚特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2013年）

3月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から17kg絞って迎えた16戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、上山新場外開設記念（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた17戦目は、スターロード賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた18戦目は、オメガ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた19戦目は、プレセペ賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

5月19日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、錦江湾特別（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた21戦目は、北山湖特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、プルプルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月15日、中1週で迎えた22戦目は、地方重賞の水無月賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したコパノモーニングにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月15日、中3週で迎えた23戦目は、大分川特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞の大村湾賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で倉富隆一郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーティーランボーに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月31日、中4週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた25戦目は、地方重賞の池田湖賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で倉富隆一郎騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の志布志湾賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で倉富隆一郎騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月9日、中7週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた27戦目は、地方重賞の周防灘賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で倉富隆一郎騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた28戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の韓国岳賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

12月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

5歳（2014年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた30戦目は、有明海特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石川慎将騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

1月26日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた31戦目は、地方重賞の球磨川賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた32戦目は、早春賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は渡辺博文騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

6月28日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、地方重賞の遠賀川賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は石川慎将騎手（3戦0勝）。6頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた34戦目は、川内川特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（8戦1勝）。5頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の大村湾賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（9戦1勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた36戦目は、地方重賞の志布志湾賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（10戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた37戦目は、地方重賞の大淀川賞（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（11戦1勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。