ダイワジェームス（1989年生、母シユンサクレデイ）

ダイワジェームス（1989年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時20歳）と交配したシユンサクレデイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地36戦4勝2着4回、中央障害3戦1勝。1993年のエプソムカップ(ハンデG3)で2着に入った他、1993年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

秋山史郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

3月1日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

3月22日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタヤスロータリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月12日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月21日、中9週で迎えた4戦目は、4歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセラヴィに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

7月12日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったホワイトアクセルにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月27日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦2勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

11月15日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るキヌノカガヤキを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（1993年）

4月17日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で大塚栄三郎騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったニフティダンサーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月16日、中3週で迎えた13戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイマルティーニに1馬身1/4の差をつけて優勝

6月12日、中3週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラセカイオーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月11日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月29日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（12戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（13戦3勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

12月11日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（14戦3勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（1994年）

1月31日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（15戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

12月17日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

6歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（16戦3勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

1月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（17戦3勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた25戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り雨/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた26戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったマーメイドタバンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月27日、中6週で迎えた27戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた28戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

10月28日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦1勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（5戦1勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（6戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

7歳（1996年）

1月27日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた35戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた36戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のデライトサンデーに約11馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

5月18日、中2週で迎えた37戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で星野忍騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月6日、中6週で迎えた38戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（中山芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

8月25日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた39戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。