フラッパーシチー（2000年生、母ピアロッチ）

フラッパーシチー（2000年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「おてんば娘＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンダーガルチ（当時8歳）と交配したピアロッチが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊郷牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

9月7日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマキシムキングオーに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ボートシャフターにクビ差交わされて2着となった。

11月2日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したイチライファイトを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3歳（2003年）

1月26日、中5週で迎えた7戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ダイタクデヘラーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月24日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったマリアージュシチーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月7日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニューエスサンデーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた12戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のラブリーインチーフに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

4歳（2004年）

5月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

11月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアトウバを3/4馬身振り切って休養明けの一戦を物にした。

11月20日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

12月19日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

5歳（2005年）

1月29日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

6月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

7月3日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の恵山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

8月13日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月9日、中7週で迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた26戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。