アトウバ（2000年生、母カーリスマイル）

アトウバ（2000年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「無制限、上限なし（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディアブロ（当時13歳）と交配したカーリスマイルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田猛。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

9月7日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたジェネスサンダー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月16日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月23日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（2003年）

1月6日、中5週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のギャルソンマンクェに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月27日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したツイスティングラヴにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月19日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のグッバイマイライフに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月22日、中4週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた11戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

4歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた12戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月28日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

10月2日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したフラッパーシチーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月28日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2005年）

1月15日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月6日、中6週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルキーアゲインをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。