ヤマニンバリトン（2012年生、母ヤマニングロワール）

ヤマニンバリトン（2012年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋上低音楽器（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤマックス（当時13歳）と交配したヤマニングロワールが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は廣田光夫。主な勝ち鞍は2017年の川崎読売会記念(一般B3三)。

経歴

デビュー前

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

1月10日、デビュー戦はF.ベリー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でF.ベリー騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

12月14日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の北風賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に敗れた。

4歳（2016年）

1月4日、中2週で迎えた5戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた6戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のドリームブレイクを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3月4日、中4週で迎えた7戦目は、F.ボッサ騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパリーナチャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月29日、中3週で迎えた8戦目は、一般C2七八（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた9戦目は、ダイヤモンド特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、最後はポッドライジングと並んで3着同着となった。

5月9日、中1週で迎えた10戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四五（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るロミオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月24日、中1週で迎えた11戦目は、夏霞特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るポエタリリカを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

7月8日、中5週で迎えた12戦目は、マイニット杯（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた13戦目は、地獄星人「ヒッポリト星人」杯（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、オランジェリーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中3週で迎えた14戦目は、一般C1三（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた15戦目は、いわし雲特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた16戦目は、稲村ヶ崎特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は酒井忍騎手（2戦2勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた17戦目は、午後の紅茶かなふぅ特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（3戦2勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた18戦目は、一般C1四五（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月15日、連闘で迎えた19戦目は、さくまみおって誰やねん記念（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（8戦1勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったレンベルガーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5歳（2017年）

1月4日、中2週で迎えた20戦目は、末広特別（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

1月30日、中3週で迎えた21戦目は、快適生活♪にのみやLife杯（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月27日、中3週で迎えた22戦目は、春麗特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた23戦目は、春風特別（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた24戦目は、春眠特別（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（9戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったハットプレイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月19日、中5週で迎えた25戦目は、「北条五代」めざせドラマ化!特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（10戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた26戦目は、南風特別（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた27戦目は、湘南ひらつか七夕記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（11戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月1日、中3週で迎えた28戦目は、あつぎジャズナイト2017開催特別（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（9戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したクインズウラヌスを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中4週で迎えた29戦目は、大山詣り・日本遺産認定記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（10戦2勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月10日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、道の駅「清川」開所2周年特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（11戦2勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したグラスヴェールにアタマ差届かず2着となった。

12月15日、中4週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた31戦目は、川崎読売会記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（12戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のイッポンギに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2018年）

1月4日、中2週で迎えた32戦目は、末広特別（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（12戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のジャイアンヴォーグに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

1月30日、中3週で迎えた33戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

7月5日、約5か月の休み明けで迎えた34戦目は、よみうりランド特別（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（13戦3勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた35戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、清川村青龍祭特別音と炎のフェスティバル（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた36戦目は、朱雀特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（14戦3勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた37戦目は、あつぎ国際大道芸2018（川崎ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（15戦3勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた38戦目は、秋の宵賞（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（16戦3勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた39戦目は、拜原靖之騎手を鞍上に迎えて、極楽寺特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。