テクニカルラン（2006年生、母モテック）

テクニカルラン（2006年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「巧妙な走り」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時8歳）と交配したモテックが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の南港特別(500万下)。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月29日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2009年）

1月18日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマチカネセキガハラにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

6月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線に入ると、前で粘るマヤノマヤを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったケニアブラックに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジュメイラムーンに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2010年）

2月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

3月28日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

6月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のディープキッスに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

7月17日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

8月28日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦2勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦2勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

5歳（2011年）

2月19日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月20日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月7日、中6週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたマリアージュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月28日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月30日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（5戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上はF.ベリー騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったアンティークカラーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月11日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2012年）

2月5日、中7週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたパワースポット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月25日、中2週で迎えた26戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。