タイキエイワン（2007年生、母ヤエノジョオー）

タイキエイワン（2007年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋最高のもの」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時14歳）と交配したヤエノジョオーが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）ビクトリーファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の糺の森特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

14歳のとき、ビクトリーホースランチから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、清水スタッドによって55万円で落札された。

大樹レーシングクラブにて総額840万円（2.1万×400口）で一口馬主が募集された。

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月11日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり17着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

3歳（2010年）

2月28日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

3月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のアカシックレコードを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月27日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

7月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

9月26日、中9週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

10月3日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

7月3日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカワキタコマンド決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

8月6日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月11日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた14戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハイフィールドに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

11月12日、中2週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

5歳（2012年）

3月18日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、勝ったベストクルーズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月29日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のクリスマスキャロルに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

6月17日、中6週で迎えた20戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

10月13日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野琢真騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

6歳（2013年）

4月20日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた27戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、6着を確保した。

7月6日、中3週で迎えた28戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

8月31日、中7週で迎えた29戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。