ラシアンゴールド（1988年生、母サリーベル）

ラシアンゴールド（1988年4月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時8歳）と交配したサリーベルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地15戦6勝2着1回、地方2戦1勝。1992年のフェブラリーハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、1991年のウインターステークス(G3)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

12月8日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスババロアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

3月2日、中7週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロバートタイガーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月17日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンボリプレジールを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

4月27日、中5週で迎えた5戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた6戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に敗れた。

9月29日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず3着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

11月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒデノグラスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月15日、中2週で迎えた11戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（1992年）

2月8日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビーチハウスをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

2月22日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマンジュデンカブトを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

3月21日、中3週で迎えた14戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベンケイを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

4月15日、中3週で迎えた15戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後はナリタハヤブサと並んで1着同着となった。

8月1日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた17戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。