エプソムフローリー（1992年生、母エプソムガール）

エプソムフローリー（1992年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のイブンベイ（当時8歳）と交配したエプソムガールが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の相模特別(900万下)。

経歴

デビュー前

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

7月9日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に出走。馬体重は550kg。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のステラトウショウに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、連闘で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったヒガシオリビアにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1996年）

10月20日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた7戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の月山特別（新潟芝2200m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイブキグリッターに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月14日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレーマンに2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

5歳（1997年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアイショウユーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

3月15日、中1週で迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5月25日、中1週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の相模特別（東京ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るターフチャンピオンを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。