ヒシエンジェル（2003年生、母ヒシタエコ）

ヒシエンジェル（2003年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天使」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したヒシタエコが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地20戦0勝2着1回、地方12戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の一般C5。

経歴

デビュー前

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

8月27日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

10月29日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた4戦目は、清家義徳騎手を鞍上に迎えて、一般C28（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒシヴィビアンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月5日、連闘で迎えた5戦目は、一般C19（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清家義徳騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウエスタンスナイプに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中1週で迎えた6戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清家義徳騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコーリンスピアーズを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2007年）

1月3日、中1週で迎えた7戦目は、一般C10（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で清家義徳騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

1月16日、中1週で迎えた8戦目は、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で清家義徳騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のデライトフルデイに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

1月23日、連闘で迎えた9戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で清家義徳騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオートレンゲルに4馬身の差をつけて制した。

2月1日、連闘で迎えた10戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で清家義徳騎手（6戦4勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

2月6日、連闘で迎えた11戦目は、一般C16（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で清家義徳騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマツリダヒトミに3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

2月22日、中1週で迎えた12戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で清家義徳騎手（8戦5勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた13戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で清家義徳騎手（9戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマサルランバーに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月28日、中2週で迎えた14戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で清家義徳騎手（10戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したスズカエチュードにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月20日、中2週で迎えた15戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で清家義徳騎手（11戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノートルレーヴに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月19日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったバルバレスコに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月8日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月15日、連闘で迎えた19戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田嶋翔騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

12月15日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2008年）

1月12日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

3月2日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（8戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。

6月21日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田嶋翔騎手（9戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月12日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田嶋翔騎手（10戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

7月19日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田嶋翔騎手（11戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田嶋翔騎手（12戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

9月21日、中5週で迎えた29戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月28日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた32戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。