コウエイダッシュ（1986年生、母コウエイシヤドー）

コウエイダッシュ（1986年4月15日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のプルラリズム（当時6歳）と交配したコウエイシヤドーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地39戦7勝2着5回。1991年の京都大賞典(G2)で3着に入った他、1992年の朝日チャレンジカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

10月22日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

10月29日、連闘で迎えた2戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

4歳（1990年）

6月16日、約7か月半の休養明けで迎えた3戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のリアルブライトンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月22日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で林満明騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヨシノトップを半馬身振り切って2勝目をマークした。

8月25日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の国東特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマヤノピューマに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月23日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の賢島特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメロウアウトを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（7戦3勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた11戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ゴールデンブーツトロフィー（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

5歳（1991年）

1月7日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったタイイーグルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

1月26日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の深草特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキョウエイスワットに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月17日、中3週で迎えた15戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の筥崎特別（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤクモサクセスに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

4月7日、中2週で迎えた16戦目は、都大路ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエイシンタウラスに3馬身半の差をつけて6勝目を掴み取った。

6月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

7月21日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの小倉競馬場開設60周年記念（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

9月15日、中7週で迎えた19戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は林満明騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月6日、中2週で迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（3戦2勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい3着に敗れた。

11月9日、中4週で迎えた21戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6歳（1992年）

9月20日、約10か月半の休み明けで迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着を確保した。

10月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したキョウエイボナンザにクビ差届かず2着となった。

11月14日、中1週で迎えた25戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったミスタートウジンにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中4週で迎えた26戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

7歳（1993年）

4月24日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（5戦2勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月15日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた29戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ヘイセイシルバーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、中4週で迎えた30戦目は、京洛ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツエルクプリンスに4馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8歳（1994年）

5月14日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、G3の京阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（9戦3勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた32戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（10戦3勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

7月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（11戦3勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

7月24日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた34戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月12日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（12戦3勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた36戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（13戦3勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた37戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（14戦3勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

9歳（1995年）

1月16日、中2週で迎えた38戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（15戦3勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（16戦3勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。