ハヤブサナンデクン（2016年生、母ホワイトクルーザー）

ハヤブサナンデクン（2016年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+『ナンデダロ』にちなんで」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時17歳）と交配したホワイトクルーザーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2023年のかしわ記念(Jpn1)で3着に入った他、2023年のマーチステークス(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、武田修によって2,268万円で落札された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハッピーアモーレに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

3月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲンパチルシファーを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

5月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

5歳（2021年）

2月7日、約18か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、タマモサンシーロに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4月3日、中7週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの咲花特別（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドパラディンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中3週で迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの香嵐渓特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のストロングラインに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの羊蹄山ステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

11月13日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6歳（2022年）

1月10日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの雅ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、グロリアムンディに半馬身交わされて2着となった。

2月6日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの瀬戸ステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のペルセウスシチーを半馬身振り切って4勝目を収める

5月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったアルドーレにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月12日、中5週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニューモニュメントに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月1日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月12日、中5週で迎えた18戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7歳（2023年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月26日、中8週で迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウィリアムバローズをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

2023年5月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月4日、中5週で迎えた22戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。