シングウィズジョイ（2012年生、母シングライクバード）

シングウィズジョイ（2012年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「楽しそうに歌う」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時14歳）と交配したシングライクバードが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。2016年のエリザベス女王杯(牝G1)で2着に入った他、2015年のフローラステークス(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月6日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたペガサスボス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のビジューミニョンに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月20日、中7週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたダノンメジャー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月1日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

3歳（2015年）

2月14日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマキシマムドパリを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月26日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のディアマイダーリンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

5月24日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に敗れた。

9月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

12月19日、中8週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンスアミーガに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4歳（2016年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

10月15日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたクイーンズリング決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（2017年）

1月22日、中9週で迎えた16戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。