マイネルメッサー（1995年生、母Lettre d’Amour）

マイネルメッサー（1995年2月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDiesis（当時15歳）と交配したLettre d'Amourが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦2勝2着1回、地方4戦0勝。1997年の東京スポーツ杯3歳ステークス(G3)で3着に入った他、1998年のきさらぎ賞(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額3,500万円（87.5万×40口）で一口馬主が募集された。

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

6月15日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイスパリスを異次元の末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったサラトガビューティに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線に入ると、前で粘るキングナムラを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

10月26日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月7日、中2週で迎えた7戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

3歳（1998年）

1月18日、中5週で迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月14日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5月17日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

7月5日、中6週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

11月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた15戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の尾張ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

4歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた16戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

2月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

4月4日、中5週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

7月31日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の魚野川特別（新潟芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

9月26日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

5歳（2000年）

4月1日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず13着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の野島崎特別（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた25戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の桜木特別（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

6歳（2001年）

3月25日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、斉藤誠騎手を鞍上に迎えて、一般A B1（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月20日、中7週で迎えた27戦目は、久保田政弘騎手を鞍上に迎えて、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の坂東太郎賞（高崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田政弘騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月4日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、山野勝也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のルビー特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。13着に終わった。