スタッドジェルラン（2006年生、母タイトーク）

スタッドジェルラン（2006年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスのサッカーチームのホームグラウンド名より」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したタイトークが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）鳥井牧場。戦績は、中央平地36戦6勝2着13回。2012年の平安ステークス(G3)で4着に入った他、2009年のレパードステークス(重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月9日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカノンコードを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシゲルダイセンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

1月10日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のように急駛したが、勝ったファインビスティーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月15日、中2週で迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハギノリベラに5馬身の差をつけて優勝

5月23日、中9週で迎えた7戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったラヴェリータに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月14日、中2週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したワンダーアキュートを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月19日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったタートルベイにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月9日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、3歳重賞のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオークヒルズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（2010年）

2月14日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の両国ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったアルトップランにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2011年）

5月1日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンルーヴェを鮮やかな末脚で半馬身差し切って休み明け初戦を物にした。

6月5日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のひかり賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（9戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したロンギングスターにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月2日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天橋立ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤哲三騎手（10戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったニホンピロアワーズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月7日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスエズに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

12月24日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタガノロックオンにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

6歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

3月4日、中5週で迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったゴルトブリッツに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月31日、中3週で迎えた25戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた26戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったナムラタイタンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月9日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月24日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの2012フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

7歳（2013年）

2月9日、中6週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメテオロロジストにクビ差届かず2着となった。

3月3日、中2週で迎えた30戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月28日、中7週で迎えた31戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のゴールスキーを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月11日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したゴールスキーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月15日、中4週で迎えた34戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

8歳（2014年）

1月12日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた36戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。