アーリアンレディ（1983年生、母スズサルビヤ）

アーリアンレディ（1983年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のリイフオー（当時8歳）と交配したスズサルビヤが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）塚尾牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1987年の長万部特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

森末之助厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

4月20日、デビュー戦は4歳未出走（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。鞍上は池上昌弘騎手。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月4日、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池上昌弘騎手。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリアルサンを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切ってトップでゴールに入った。

5月24日、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

6月15日、4歳400万下のかきつばた賞（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は徳吉一己騎手。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

6月28日、4歳400万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったシービークラウドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月19日、4歳以上400万下の妙高特別（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉一己騎手。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のゲイリーボルガをクビ差振り切って勝利を掴み取った。

8月17日、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

8月31日、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

11月22日、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は徳吉一己騎手。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月6日、4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

12月21日、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉一己騎手。22頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4歳（1987年）

1月11日、ハンデ戦で5歳以上900万下の寿賞（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で徳吉一己騎手。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

1月25日、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で徳吉一己騎手。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったマックスポートにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

3月1日、牝馬限定の5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で徳吉一己騎手。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサリークラウンを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

3月15日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の麗春賞（中山芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は蓑田早人騎手。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月11日、5歳以上1400万下の船橋ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は徳吉一己騎手。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

5月10日、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は杉浦宏昭騎手。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

6月6日、ハンデ戦で5歳以上1400万下のパールステークス（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は徳吉一己騎手。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したラブシックブルースにクビ差届かず2着となった。

7月4日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の福島商工会議所創立70周年記念（福島芝1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉沢宗一騎手。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月8日、ハンデ戦で4歳以上900万下の長万部特別（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は蓑田早人騎手。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジャックボーイに1馬身半の差をつけてトップでゴールを駆け抜けた。

9月6日、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったグリーンガールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月20日、牝馬限定の4歳以上900万下の恵山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。