トゥザクラウン（2014年生、母トゥザヴィクトリー）

トゥザクラウン（2014年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「栄冠に向かって。タイトルの獲得を願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したトゥザヴィクトリーが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の大阪―ハンブルクカップ(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億2,000万円（30万×400口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月23日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

3歳（2017年）

7月22日、約9か月の休み明けで迎えた2戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

9月9日、中6週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のラーゴブルーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月15日、中4週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンディーヴァをアタマ差振り切って制した。

11月12日、中3週で迎えた5戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したグレイスミノルにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2018年）

1月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月24日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったクィーンズベストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月17日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったショウナンアンセムに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月26日、中9週で迎えた9戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のアオイシンゴをハナ差振り切って3勝目をマークした。

11月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2019年）

1月19日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のオールザゴーに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月7日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のヤマカツグレースを3/4馬身振り切って5勝目をつかんだ。

5月11日、中4週で迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

10月26日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた18戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて18着に敗れた。

6歳（2020年）

5月30日、約6か月半の休み明けで迎えた19戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

2021年1月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。