トゥザフロンティア（2015年生、母トゥザヴィクトリー）

トゥザフロンティア（2015年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「未来を切り拓く。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したトゥザヴィクトリーが20歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億円（25万×400口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月22日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアップファーレンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

9月24日、中8週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の紫菊賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマイハートビート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2018年）

7月14日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

10月13日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったエアアルマスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中4週で迎えた6戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナンヨープランタンに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

4歳（2019年）

3月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

4月13日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの江の島特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

11月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のインテンスライトを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2020年）

5月9日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

11月29日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた16戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

6歳（2021年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は荻野極騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

7月11日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV杯（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。