キングオブロー（2009年生、母マダムチヨ）

キングオブロー（2009年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のルールオブロー（当時8歳）と交配したマダムチヨが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タガミファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着1回、地方5戦0勝2着2回。2015年のラピスラズリステークス(オープン)で3着に入った他、2012年のクロッカスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、タガミファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって210万円で落札された。2歳のとき、吉澤ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、池田豊治によって378万円で落札された。

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月30日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るデルマダイコクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタニセンジャッキーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（2012年）

1月28日、中5週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたセイクレットレーヴ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

2月18日、中2週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

11月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタマニューホープを3/4馬身振り切って3勝目をつかんだ。

4歳（2013年）

1月21日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月19日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月15日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2014年）

1月12日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエターナルムーンをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月1日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた20戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

12月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユキノアイオロスをアタマ差振り切って休み明けの一戦をモノにした。

6歳（2015年）

4月12日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた23戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

10月11日、約5か月の休養明けで迎えた24戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

12月12日、中8週で迎えた25戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

7歳（2016年）

1月16日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月17日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月9日、約5か月の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

12月10日、中8週で迎えた30戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦3勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

8歳（2017年）

4月23日、約4か月半の休み明けで迎えた31戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート850m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた32戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったエーシンシャラクに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月4日、中3週で迎えた33戦目は、M2の早池峰スーパースプリント（盛岡ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったエーシンシャラクに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月2日、中3週で迎えた34戦目は、M3の栗駒賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた35戦目は、M3の桂樹杯（盛岡芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。