ムラマサノヨートー（2004年生、母フェステロマーネ）

ムラマサノヨートー（2004年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「村正の妖刀」。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時9歳）と交配したフェステロマーネが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は岡本昌市。戦績は、中央平地35戦5勝2着2回。2007年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2010年のオーロカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内藤一雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月1日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリッシンボスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

3歳（2007年）

1月13日、中4週で迎えた4戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のマイネヴェロナに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦1勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた11戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林淳一騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

9月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小林淳一騎手（8戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で小林淳一騎手（9戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のリンガフランカに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で小林淳一騎手（10戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月3日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で小林淳一騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2008年）

3月30日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で小林淳一騎手（12戦2勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

10月4日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で小林淳一騎手（13戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

10月26日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で小林淳一騎手（14戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のタイランドカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で小林淳一騎手（15戦2勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

5歳（2009年）

4月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で小林淳一騎手（16戦2勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5月3日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のホクレレに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

6月6日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたレッドシューター決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月31日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のマイネルエルフに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

6歳（2010年）

7月4日、約8か月の休み明けで迎えた24戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

8月8日、中4週で迎えた25戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず最後はマイネルクラリティと並んで7着同着となった。

9月12日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦3勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（8戦3勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったリビアーモにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月28日、中1週で迎えた28戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（9戦3勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月26日、中3週で迎えた29戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2010ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7歳（2011年）

1月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦3勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg絞って迎えた31戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、夏至ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

8月27日、中8週で迎えた32戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた34戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

8歳（2012年）

1月14日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。