トシザヘネシー（2002年生、母ヤングエブロス）

トシザヘネシー（2002年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名」。毛色は栗毛。種牡馬のヘネシー（当時9歳）と交配したヤングエブロスが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河小林牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着2回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年のなにわステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月27日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビートカイザーをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

5月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォーターダッシュを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月12日、中1週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に敗れた。

7月17日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

10月22日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したアティーナラビットを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2006年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の神鍋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るノーザンキッズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4月22日、中3週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

6月25日、中8週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のリーピンスイーパーに5馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

9月2日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月14日、中5週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、伸びてきたオフィサー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月29日、中1週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2007年）

1月7日、中9週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンダルフォンを豪脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

3月10日、中1週で迎えた20戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月13日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた22戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた24戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、北陸ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

7歳（2009年）

5月20日、約13か月半の休養明けで迎えた27戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。