コパノリチャード（2010年生、母ヒガシリンクス）

コパノリチャード（2010年4月15日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時9歳）と交配したヒガシリンクスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地21戦6勝2着2回、地方1戦0勝。2014年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2013年のスワンステークス(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエールブリーズに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月2日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったカオスモスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

1月12日、中5週で迎えた3戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のプリムラブルガリスに5馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

2月23日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でW.ビュイック騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカオスモスに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月14日、中6週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

9月29日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のダイワマッジョーレに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

12月23日、中4週で迎えた10戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4歳（2014年）

3月2日、中9週で迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンカルロに4馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月30日、中3週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のスノードラゴンに3馬身の差をつけて上半期スプリント王の称号を手中に収めた。

5月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

10月5日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

12月27日、中7週で迎えた16戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたリアルインパクト決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5歳（2015年）

3月1日、中8週で迎えた17戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた18戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

10月4日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が衰えて最後はベルカントと並んで13着同着となった。

10月31日、中3週で迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた22戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。