シンハリング（2017年生、母シンハディーパ）

シンハリング（2017年1月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名より+リング。様々な宝石が似合うリングのようになってほしい」。毛色は青鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時16歳）と交配したシンハディーパが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の福島牝馬ステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、DMM.comによって5,616万円で落札された。

ＤＭＭバヌーシーにて総額4,960万円（0.5万×10000口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月3日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

10月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリノプレミアムを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシャインガーネット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

6月14日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2021年）

2月6日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアオイクレアトールを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりの一戦をモノにした。

3月14日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの房総特別（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のホウオウエミーズを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

5月9日、中7週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

11月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの立志ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（2022年）

3月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

4月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月18日、中9週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

11月13日、中7週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

2022年12月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。