オーヴァーネクサス（2017年生、母オーヴァーアンダー）

オーヴァーネクサス（2017年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「絆(ラテン語)を超えて。父名、母名より連想。父を超えて欲しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したオーヴァーアンダーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。2022年のカペラステークス(G3)で4着に入った他、2022年のオータムリーフステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、須崎牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ユニオンオーナーズクラブによって3,240万円で落札された。

ユニオンオーナーズクラブにて総額4,000万円（8万×500口）で一口馬主が募集された。

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

5月16日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。馬体重は490kg。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のクリノキングボスに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリリーミニスターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月12日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

12月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したレガーメペスカに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったスコルピウスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノウィリアムを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトゥルブレンシアに3馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月17日、約8か月の休み明けで迎えた9戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの菅名岳特別（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた10戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

11月28日、中2週で迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のメイショウオーギシに3馬身半の差をつけて3勝目を収める

5歳（2022年）

6月5日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るローウェルを強烈な末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

9月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた15戦目は、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月22日、中1週で迎えた16戦目は、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケイアイドリーをハナ差振り切って5勝目をマークした。

12月11日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6歳（2023年）

1月7日、中3週で迎えた18戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月11日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた20戦目は、京都競馬場グランドオープン記念（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月24日、中8週で迎えた21戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

9月9日、中8週で迎えた23戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた24戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

11月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

7歳（2024年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。