イントゥザグルーヴ（2001年生、母エアグルーヴ）

イントゥザグルーヴ（2001年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「グルーヴ（母名より）の輪に入ろう」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したエアグルーヴが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の早春賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマッキーチャンスに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月3日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に敗れた。

4歳（2005年）

1月23日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロケットパンチをクビ差振り切って久々の一戦をモノにした。

2月19日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の早春賞（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラッドバローズに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月19日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月26日、約8か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5歳（2006年）

1月9日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

3月19日、中9週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったロードアンセムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月8日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサンレイジャスパーをアタマ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

11月26日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったガンメタルブラックに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2007年）

1月13日、中6週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（12戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったマルブツシルヴァーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。